香山リカさんの震災関連tweets纏め(その2)

http://twitter.com/#!/rkayama/status/47999513859858432

「ボクたちが元気出さなきゃ!」って必要以上に前向きになるのも、ちょいと危険。心配だったり不安になったりする合間にも、「お、これおいしい」と笑顔になってた。そのくらいからでいいんです。ハイパー前向きに気をつけて。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48001258837131264

ニュース見て胸を痛めていたはずなのに、「あれ、あのアナウンサーのネクタイ曲がってるよ」とクスリと笑っちゃう。心が矛盾した状態になってきたら、それは逆に回復の第一歩です。「真摯な共感」と「やや不謹慎な笑い」とが共存したり。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48276927924027392

とっても不謹慎なことを言うかもしれません。ここ数日、病院で診療していて、ある意味でいちばん平常心に見えたのは、「自分のことしか考えられない人」でした。前回の受診と同じように、家族への憎しみとか身体の不調とかを語る人。でも今、この人たちから学ぶこともあるのでは、と感じました。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48278098814316544

「心をひとつにして、今こそ力を発揮しよう!」と呼びかける人、すでに動き出している人、そんな人ももちろん必要です。でも、とりあえず具体的に何もしてない人が、後ろめたさを感じななきゃならない、というのもヘン。「私なんて自分のことで精一杯で」と、この期に及んで言ったっていいのでは。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48349657079889922

今すぐに行動起こして直接、誰かを助けなくても、ここはあえて二番手、三番手にまわることにして、その準備を整えておく方法もあると思います。きっと今回は、百番手、二百番手…といくらも交代要員が必要になると思うので、出番は必ずまわってきます。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48387546350227456

まだこんな話、早いかもしれないけど、いろんなことがとりあえず一段落したら、この国の人みーんなに交代で一週間の休みと旅行券が支給されて、強制的に温泉とか行かなきゃいけなくて、そこでなんにも考えずぐったりできるといいのに。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48526624207024128

コホン。ちょっとマジメな話をします。今日はいつもよりさらに自分へのやさしいケアが必要です。震災から丸一週間、「先週の金曜は」と思い出し、落ち込んだり不安が襲ったりしやすいからです。精神医学で「アニバーサリーリアクション(記念日反応)」と言います。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48527439172866048

「記念日反応」はそれじたい、病気ではありません。誰にでも起きるあたりまえの反応です。ずいぶん前向きになったはずなのに、今日はまた気持ちが沈む、落ち着かない、ちょいパニック気味、となってもあわてずに。「ああ、これがそうか」とわかっているだけで、ずいぶん違います。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48530482538872833

それでも「先週の今ごろはまだ平和だった」「ああ、その時間が来た」と思ってしまっても、あわてない。みんなそうなるんです。無理に打ち消す必要もありません。そんな自分にやさしくしながら、やりすごすようにすれば、また少しずつ気持ちが立ち直っていきますから…。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48738524828139520

震災を境に、善人とか熱い人とか情に厚い人とか急に増えた感じもありますが、ヒトの人格ってそんなに急には変わりらないはず。突然、目覚めてそれが永久に続く、なんてこともまずないです。「今までオレは何をしてきたんだ!」とこれまでの自分を否定せずに、ポツリポツリといきましょう。

http://twitter.com/#!/rkayama/status/48740194811260929

こんな状況下でも、なかなかやる気になれない人もいれば、身近なことでイライラしてる人もいるはず。でも、そのほうが自然です。日本中の人のやる気が沸騰しちゃうのは、反動がかえって怖い。相変わらずの人がいたら、「オレがこの国のバランス取ってるんだなー」と思ってみるのもよし。