はじめに

船橋市の攝津正です。
インターネットやAmazonで検索していますが、最近、余り地域通貨関連の情報がないようですね。数年前が最終更新というサイトが多いし、リンク切れも多い。
レインボーリング(r)も、レインボースクエアがありますが、取引、交換は活発なのでしょうか。よく分かりません。
ただ、あべよしひろさんの『ボクらの街のボクらのお金』(さんが出版)は本当に面白い良い本だと思います。ぼくは愛読しています(^^)/

地域通貨について長年考えていますが、いきなり、市場(しじょう)を作るのは難しい。しかし、数人〜数十人規模の市場(いちば)ならできるのではないでしょうか。小さな規模のいちばから始め、徐々に拡大していき、仲間を増やす。それが良いように思います。

というわけで、複数地域通貨フリーマーケット構想です(^^)/
「複数地域通貨」と言い、「multi-LETS」と言わないのは、WATやナマケなどLETSでない地域通貨も使えるほうがいいと思うからです。或いは、補完通貨と呼ばれているようなものも、入ったほうがいいかもしれません。

複数地域通貨フリーマーケットは、さしあたり、インターネット上にヴァーチャルに存在し、まずは情報財(文章、音声、画像、動画など)の交換に使います。というのは、「地域」通貨といっても、自分が現に住んでいる地域で、数十人の有志を見付けるのはさしあたり困難だからで、有志、同志は日本中、世界中に求める必要があるからです。

そして、参加メンバー(有志なり同志)が、自分が住んでいる地域で、定期的に「市」を催します。私なら、千葉県船橋市二和向台・三咲・咲が丘・八木が谷地区に住んでいますから、そこにある、芸音音楽アカデミーCafe LETSを拠点に「市」を開きます。他に、国分寺・府中のカフェスローや、摂津富田のカフェ・コモンズなども「市」の開催場所としていいかもしれません。

その「市」では、不要なものや余っているものを、相互に交換し、地域通貨を支払います。決済は、オンラインでも、紙でもいいでしょう。最初は個々人の交換から始め、徐々に商店や企業、NPOなどにも入ってもらいます。

ぼくが考えた幾つかの構想を紹介します。

LETS-j構想。
LETS-jのjはJazzのjです。ジャズに興味関心のある個人や団体が入ります。ジャズミュージシャン、批評家、ファン、更にはジャズ喫茶やライブハイス、ジャズ雑誌なども入ればもっと面白くなります。
jで、商業的な思惑に左右されない、賞を作ります。賞金はjなので当面使えませんが、最高の名誉になります。

LETS-p構想。
LETS-pのpは精神病(psychosis)のpです。精神病者が自分が作った作品を交換し合う地域通貨です。個々の精神病者だけでなく、病院や作業所、地域生活支援センターでもpが使えるようになれば面白いでしょう。また、pが生活必需品と交換できるようになれば、障害年金生活保護で暮らしている貧しい精神病者の生活が豊かに潤うでしょう。
以前、斎藤環が、ひきこもり当事者の地域通貨はどうかというエッセイを書いていましたが、地域通貨によるコミュニケーションは、円によるコミュニケーションのようにぎすぎすしていませんから、繊細なひきこもりの人に治療効果があると考えられます。

LETS-m構想。
LETS-mのmはmixiのmです。mixi内通貨として「ミク」が提唱されていますが、LETSではないし、余り流通もしていないようです。それで、LETSとしてmを作ればどうかと思いました。

LETS-Queer or WAT-Queer構想。
Queerというのは、性的少数者(sexual minority)のことです。LGBTIAQsとも言われます。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーインターセックスアセクシュアルクィア(クエッショニング)などを指しています。多様な性指向/志向/嗜好なり性自認を持つ人々が、互いに交換し合えれば面白いと思います。
さらに、ゲイバーやゲイ雑誌、出会い系サイト等お店や企業でもLETS-QueerやWAT-Queerが使えるようになれば、さらに面白いと思います。

少しでも面白いと思われた方は、ご連絡いただければ幸いです。

tadashi_settsu@yahoo.co.jp

ボクらの街のボクらのお金

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