攝津正、中東や沖縄を気遣う。
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エジプトはどうなるんだろうか。Twitterで情勢を追っているが、どうなることやら。できるだけ、流れる血が少なく済むように願いたい。
そして沖縄。県庁前で、NAMで知り合った西脇尚人さんらoamメンバーが24時間の座り込みを決行中だ。高江の運動と連帯してのものである。我々本土の人間も、高江など沖縄の問題を注視し、アクションしていかねばならぬと思った。
そうして思い出したのが、沖縄在住の政治学者、ダグラス・ラミスの存在である。
ダグラス・ラミスや、「スロー」を提案した辻信一らの考えは、近代経済学者らの思考と鋭く対立する。経済学者らの合理性、効率性至上主義は、「ゆっくり」をモットーとする感性とはそりが合わないのだ。そのことを、どう考えるべきか。
人間は、「労働力商品」ではないし、「人的資本」ではさらにない。人間は人間である。自由な人格として、自由に活動すべきものだ。だが、経済の制約がそれを妨げる。昔、NAM解散直後、我々はオウムのように「倫理的経済」と繰り返していたが、よくよく考えてみれば、多くの場合、倫理と経済は背反するのである。地球環境問題などは、それを顧慮しなければ人類自体が存続しえないがゆえに、考慮されているに過ぎないのであって、他の倫理的問題は全くスルーされている。そのことに思いを馳せるべきである。
パレスチナ含む中東地域の問題や沖縄の米軍施設の問題などもそのような倫理的、政治的問題の一つである。我々は遠くにいるかもしれないが、そのような問題が現にあることを注視し、コミットしていかねばならぬ。本当にそう思う。実際には、難しいのだが。
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