夢見

不思議な夢を二つみた。

一つ目は、恐ろしい読書会の夢である。
ポーの推理小説ラカンが解説した文章を読む読書会をやっている。
それは二様の解釈が可能であり、一つはオカルト的なもの、二つ目は合理的なもので、ラカンは勿論後者である。私は、読書会の主催者で、ラカンを解説するのだが、まずオカルト的なほうの説明をするが、それに手間取ってしまう。そのうちに体が重く痺れて動かなくなってしまう。すると、柄谷行人が現れ、オカルト的な参加者を殴りつけて、君達のような奴がいるからNAMはうまくいかないんだ、と怒る。ここで目が醒める。

二つ目は、ウルトラマンタロウとシュミラークル、共同幻想の夢である。
私は、何処かの大学の大学院にいる。そこは、哲学テキストの読解と共にサブカルチャーの解釈も(ジジェク的に?)入れてもいいところである。
そこで私は、ウルトラマンタロウのビデオを見る。
そこで怪物に成るのは、二人の少年である。二人の少年は、現実を歪ませる(シミュラークル共同幻想を作る)力を得る。ウルトラマンタロウは、二人によって歪まされた現実を元に戻す作業をする。
私は、澤里さんと話をし、ウルトラマンタロウ共同幻想という論文を書くつもりだという。ウルトラマンタロウも怪物もシミュラークルであり、共同の幻想なのだと。澤里さんは、なんとかいうラテン語の雑誌を渡す。それは、自分自身をのみ代表するもの、労働者、という意味なのだという。
二人は映画館に入る。私は、この映画は視覚だけでなく聴覚も操って変容させますからね、という。澤里さんは、家まで送り届けてくれるから安心だ、という。私は、新宿行きというのを見て、不安になる。ここで目が醒める。