noizさんのブログ読んで思ったが

軍隊、警察の廃棄ってできるのか。特に警察。警察組織は社会運動の弾圧もするが犯罪の摘発もやっている。そういう機関は必要ないのだろうか。
ミシェル・フーコーも『監獄の誕生』で問題にしたように、警察権力の問題は根本的である。監獄で犯罪者社会が形成され、「犯罪者」類型が生産、再生産されるという側面がある。そして警察は、犯罪者群の中に密告者を持っている。
うちの親がよく言うのだが、「警察はやくざと同じだ。取り調べを受けてみれば分かる」と。
祖父・祖母宅に泥棒が入ったが、祖母の説得で物は盗られずに犯人は逮捕されたということがあった。祖父が被害者、証人ということで警察に呼ばれたのだが、被害者なのになんで、というくらい高圧的で暴力的な取り調べを受け、体中に痣ができて帰ってきたという。
それと、うちの両親はよく夫婦喧嘩をするのだが、警察を呼んでも、夫婦喧嘩(DVも立派な犯罪だよね)には全く介入してこない。警察を呼ぶ母親も如何なものかと思うが、DVを放置する警察もどうなのかと思う。
数年前ごく近所に焼き鳥屋ができて、そこで父親が飲んでいたのを母親が迎えに行ったことがあって、その店に、うちが飲み屋をやっていた時によく来ていたたちの悪い元ボクサーの男が居合わせた。その男が、帰りぎわに、母親の頭を思い切り殴ったのだという。それで警察を呼べという話になって、呼んだのだが、店主は「この婆さんが言い掛かりをつけて帰らないので困っている」と。うちの母親のほうが被害者なのに迷惑者扱いされておしまいだった。そういうこともあった。
関係ないが、定期的にTVで警察を讃美する番組が流されるが、あれは気持ち悪いと思う。

監獄の誕生 ― 監視と処罰

監獄の誕生 ― 監視と処罰