コメント

以下を「いーぐる後藤の新ジャズ日記」(id:eaglegoto)に投稿した。
どうも名前を挙げていただいてありがとうございます。ただ、私は大学からの落ち零れで、哲学の専門家とは到底言えません。素人考えに過ぎません。それで良ければ、今後ともお付き合いいただければ幸いです。
ジャズを考察した理論的(原理的)文章が無いというのは世界的にそう言えると思います。まず、フーコードゥルーズはジャズを全く論じていません。彼らにとって最高の音楽は、ピエール・ブーレーズでした。ジャズを哲学的に考察した文章は世界的に皆無と言っていいように思います。ジャック・デリダオーネット・コールマンと対談したそうですが(未読)、議論が噛み合っていなかったそうです。
そういうわけで、ジャズについて網羅的、一般的に考察した本というのは、後藤さんはお嫌いかもしれませんが、菊地成孔の一連の著作くらいしかないように思います。他には『ニュー・ジャズ・スタディーズ』というのがあるそうですが、未読で、図書館にもありません。
ジャズについて真剣に考えているのは、ジャズ・ミュージシャン、批評家、聴衆(ファン)だけであるようにみえます。心許無い状況ですが、少しずつでも前に進んでいくしかないかな、と思います。

補足ですが、ジャズを論じたものとして、平岡正明のパーカー論やマイルス論がある、と思います。「哲学的」「原理的」と言えるかどうかは分かりませんが。