com-post再読

後藤さんらがやっている、com-postの往復書簡を再読しました。難解な箇所も多かったのですが、ジャズ批評の原理原則、公準を確立しようという試みは、認識そのものの枠組みを問うことになるので不可避的にもろもろの哲学や科学等に言及せざるを得ないということが分かりました。
また議論の反復というか繰り返しも確認しました。例えばめひかりさんとの議論は往復書簡開始の動機にもなっており、最近再現されたそれも基本的な論点は同じように思えます。要するに簡単に解決する問題ではないので堂々巡りにならざるを得ない面があるということでしょうか。
私は世代的なものもあり、80年代/90年代の断絶というのはよく分からないのです。新譜を幅広く聴くというのは経済的な制約もありできません。なので、現在のジャズについて何を分かっているかというと怪しいということはあります。
しかし、以前も申し上げたかもしれませんが、最近の「若手女性ピアニスト」の一群を集中して聴いてみるということはしてみたことがあります。妹尾美里兵頭佐和子宮野寛子松本茜らです。それについては別途投稿しようと思いますが。