深夜・早朝の思索

プラグマティズムウィリアム・ジェイムズチャールズ・サンダース・パースジョン・デューイ)及びA. N. ホワイトヘッドについて、「イギリス経験論がカント及びドイツ観念論によって超克されたという哲学史的常識に異議を唱えた人々」と言うことができるように思う。
ヒュームの懐疑をカントの純理が本当に乗り越えたのか、問い直すところに、アメリカの哲学運動があったと思える。
カントは経験的な問いを先験化(超越論化)することで解決しようとした。しかし、そこには多くの経験的には不明な点が残った。カントやヘーゲルといった人々が先験的(超越論的)にやったことを、地上に引き戻し、人間化、日常化すること。これこそ、イギリス(バートランド・ラッセルウィトゲンシュタイン)やアメリカの哲学者がやったことだと思う。彼らは数学や論理学も変えている(パース、ラッセル、ホワイトヘッドウィトゲンシュタイン)。