通院日

主治医には、言いたいことの10分の1も言えなかった。
ぼくは、社会が怖いのだ。恐怖、不安なのだ。だから、家から出られない。働くことも、できない。
親に庇護されているが、それもいつまで続くか分からない。
自立などできないし、したくない。そういう話が、したかったのに。