内閣総理大臣鳩山由紀夫記者会見(NHK)

鳩山首相「こうした状況で閣議決定に至ったことは申し訳ない気持ちで一杯です。」
鳩山首相「大きな問題は海兵隊の一体運用の問題でございました。」
鳩山さん、徳之島移転について「大変申し訳ない」を連発。また、「自分の言葉を守れなかったこと、結果的に沖縄の人々を傷付けることになってしまったことを心よりお詫びいたします。」
代替施設がないと普天間返還されないので辺野古にお願いせざるを得なかったと釈明。「名護市の人が怒るのは分かるがそれでもお願いせざるを得ない。」

質疑応答に移る。一人目は毎日新聞記者。「今日の合意は沖縄と社民党の合意がない不完全なものと言えます。参院選普天間問題が焦点になると思います。(中略)参院選の結果次第では責任を取るお考えはあるでしょうか。」

鳩山首相アメリカの理解は得られたわけでございますが、沖縄の県民の皆さんのご理解をいただくまでに至ってはおりません。今後も努力しなければならないと思っております。社民党の福島党首を罷免せざるを得なくなったのは慙愧に堪えないが連立維持したい。参議院選挙の一つのテーマになることは間違いないと思っておりますししっかりと戦って参らなければなりません。責任ということにつきましては国民の皆さんに民主党の、連立与党の考えを理解していただくよう努力を続ける。」

二人目TBS。

鳩山首相「2014年までの移設完了でございますが一番大事な沖縄の皆様のご理解をいただくということであります。そのためには沖縄知事等の理解を深めていただくよう努力を続ける。辺野古移設の方向へ最善の努力を続ける。できるだけ2014年までに完了できるようなスケジュール感をもってやる。」
「訓練の分散移転につきましてはさらに新たな地域について自治体の皆様と協議して訓練の分散をしていきたいと思っております。できる限り普天間の現在の危険性を早急に除去するよう努めたい。」

三人目朝日新聞西山記者。「政治主導、また官庁との関係について反省する点はあるか。」

鳩山首相「確かに政治主導と言うことで官僚の皆様にはさまざまな知恵・知識を提供していただいて最終的な決定は政治家が行うように努力してまいりました。(中略)普天間の問題に関してはそのことが当たっているとは考えておりませんで、防衛省等の知恵もお借りしたところでございます。」

秘密が漏れた、報道がされ、国民の皆様にご迷惑をお掛けしたと発言。

誰か不明な人がフォロー。「今回迷走を繰り返した印象を与えたようなのは報道のせいだ。出てはならない情報が漏れたことが原因。対策を打つ気はあるか。情報管理について問題があったのでは?」

鳩山首相「情報管理について、問題ないとはいえなかった、そのように思っております。ことが米軍の移設ということでありますから、地域が漏れるということで、好意的に思っていた方々も厳しい考えになってしまうこともあろうかと思います。その意味で情報管理に不徹底な面があったのは否めないと考えております。」

時事通信松井記者「福島大臣の罷免の原因は。三党合意の解釈が食い違っていたようだが?」

鳩山首相「福島大臣を罷免せざるを得なかった原因ということでございます。基地問題について社民党さんは以前から縮小、国外ということを強く主張されてきた政党だと思います。現在もそうです。基地問題に対する考え方の違いがございました。今回の日米合意に福島大臣が署名できないことになったわけであります。政権の責任として合意をしっかり守らなければならない、そのなかで署名がなされえないということであれば罷免せざるを得ないということになったわけでございます。連立三党の中で普天間についての食い違いが際立ったところがございますが、政権発足時の合意文書のなかで必ずしも県外・国外ということを規定していたわけではございません。しかし私自身の言葉等で県外・国外を言った。社民党さんはそれを守るべきだと主張された。それで違いが表面化したということだと考えております。」