今日の日記

奇妙な夢を見る。ひどく難しい国語の試験である。広辞苑と○○○(失念)という二冊の辞書で、「じさつ」という単語の意味解説が間違っているのはどちらか、という設問で、辞書を必死に読むが「じさつ」という項目が見当たらない。そのうち、「し」という項目を調べてそれで「じさつ」への言及がないかみればいいのでは、と思いつく。その他、超難しい問題ばかりのテストに苦しむ。そういう夢だった*1
会社で午前中眠気と鬱に悩まされる。午後も早退しようかと考えるが、堪える。そのうちに体が機械的になってきて、快復してきた。
マーレで、CD返却。電車内で、セロニアス・モンク『ザ・ユニーク』を聴きながら安部公房『密会』を新潮文庫版で百六十九頁まで読み進める。次第に安部公房に慣れてきた。また、『ザ・ユニーク』のような、二十年間も聴き続けている作品で満足できるなら、新しいのを渉猟する意味がないのでは、とも考えた。まだ、安部公房の世界よく分からぬ。研究の余地あり。

ザ・ユニーク(紙ジャケット仕様)

ザ・ユニーク(紙ジャケット仕様)

密会 (新潮文庫)

密会 (新潮文庫)

『ザ・ユニーク』が終わったら、新京成線に乗りながら、ビル・エヴァンスの『クインテセンス』を聴いた。こちらは最近聴き始めたものだが、渋いのがいい。メンバーも豪華だが、それが抑制的に演奏しているのもまた微妙に良い。
新浦安駅自動販売機で百四十円で購入した朝の茶事をずっと啜っていた。
クインテセンス+1

クインテセンス+1

帰宅しながら、両親が亡くなるまで両親との共同生活にもっと注意関心を向けよう、と考えた。亡くなる徴候はないが、もう七十四歳、いつ逝ってもおかしくない年齢である。後悔せぬように、残された時間を大切にしよう、と思った。

*1:連想するのはナポレオン「余の辞書に不可能という文字はない」。自殺=不可能ということ?