賃労働二百十三日目
今日は34回目の誕生日。めでたいな。
浦安の倉庫で6時まで労働。菓子ボールに回され保冷剤(氷)を封入する作業をやるが作業量が多く、途中でダウンしてしまう。自分の適応力のなさ、駄目さ加減に自己嫌悪。落ち込む。それで早退しようかとずっと迷っていたが、働き続けた。氷の作業からピックに移り、FCのおじさんと一緒にピック。このあたりから私は蘇り元気にピックやオリコン作りを続けた。5:57にピック終了。ぎりぎりである。
電車内で『レイ・ブラウン 3』を聴き込む。悪く言う人もいるが、モンティ・アレキサンダーのピアノが非常に良いと感じる。続いてアキコ・グレース『ニューヨーク・スタイル』を5曲目まで聴くが、1974年生まれの彼女は私にとってライヴァルだと思う。
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さて、ややこしい問題がある。『純粋理性批判』を読んだことがある人なら知っているように、カントは自我極と対象極があり、その両者の統一性があってはじめて認識が成立すると思っている。自我極-対象極の統一性という考えは、基本的にカントの影響を受けた『イデーン』のフッサールも受け継いでいる。さて、ドゥルーズであるが、『意味の論理学』でも明らかなように、彼の基本的な考えは、自我極-対象極の統一態そのものを否定する、といったものである。収束でなく発散を肯定すること、それが『差異と反復』から『意味の論理学』に至るドゥルーズの基本的な考えである。それがドゥルーズ流の永遠回帰である。しかし、ここで疑問が生じる。ドゥルーズのように統一態を否定してしまって、日常的認識、科学的(学問的)認識が成り立つのだろうかということである。ドゥルーズは文学、美術、映画など芸術経験を哲学的に論理化しているが、科学の基礎づけなどには興味がない。カントやフッサールを動かしていた科学性(学問性)の諸条件という問いはないのだ。ドゥルーズの言葉でいえば、カントらは可能な経験の諸条件を探究したが自分は現実の(リアルな)経験の諸条件を探究するのだ、ということである(『差異と反復』)。そして現実の経験とは、例えば分裂症である。それだけではないにせよ。ドゥルーズは自分の哲学を超越論的経験論と称しているが、それは日常的な経験や科学的・学問的な経験よりも芸術的な経験に根拠を持つ経験論哲学という意味なのだ。
ここで筆を置く。
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