賃労働六十五日目

正 9:00-18:00 8h. バートランド・ラッセルの『人間の知識』再読を開始し、ラッセルの誠実さに感動を覚える。私の見解もラッセルに近い。パース、ジェイムズ、ベルクソンホワイトヘッド、デューイ、ドゥルーズらの哲学は魅力的だ。だが、魅力的であるから真実であるかどうかというのは別の問題である。しかし、私は、科学的認識をほとんど完全に断念している。それは、数年前黒木玄という数学者が運営している黒木掲示板における議論をROMしていたからで、科学については聞きかじりでなく十全な概念的把握をするにはそれなりの手続と手間が掛かることを思い知らされた。しかるに、私は、中学・高校レベルの数学・理科も分からないのである。だから、私は科学を断念した。しかし、科学を断念した者が哲学や芸術、政治などの領域で成功を収めるという保証は全くない。私は、何をやっても中途半端で駄目人間なだけではないか、とも思う。そういう自分に絶望もしている。