文章を書く。

いやぁ、眠れない。眠れないので文章を書いた。未完である。変態革命軍とは、俺がさっき思いついたpunk jazz unitである。"Do you like sex?"とかシャウトするっつー(笑)。

今日ラジオでも語った自分史。狂乱の大学時代、そして時は過ぎ、性機能障害・勃起不全、のみならず欝・不安その他もろもろに苦しむ現在の俺。文研の清水君が予言したのとは違って、死んではいないが、もう終わってるっつーか、「最後の人」という感じ(byタニケン)だそうである。もうすぐ俺は死ぬんだろうか。それとも二百歳まで生きるのか。よく分からないが、ともかく、今生きている事実性を大事にして、納得のいくオトシマエの付け方をしようと思う。それがQueerAction8.9である。

攝津正 Tadashi SETTSU a.k.a. "Linda"=全裸の豚オカマ=二和向台ビン・ラディン(笑)=Project Linda主宰=変態革命軍副司令官

俺はインディーズ系クィアである。独立系変態。コミュニティに受け入れられている、属しているといった感覚はない。そんな俺が、人脈も戦略もなしにいきなり行動を起こすことになった。が、この行動はたとえ参加者が俺一人でも決行する。

性の話をしよう。が、俺は困っている。というのも、俺は精神病で貧乏で、抗欝剤だの抗不安剤だのその他もろもろ薬漬けになっていて、性機能障害・勃起不全だからである。どんなに美しい女性や少年に遭遇しても、俺はヤれないし、性そのものに嫌悪感を覚えたりもする。では、何故そんな人間がクィアアクションを提言しているのか。ややこしい話なのである。

10数年前の話をしよう。俺は千葉県立津田沼高等学校(音楽コース)卒業後、早稲田大学第一文学部に入り、文学研究会というサークルに入った。時代は阪神・淡路大震災とオウムのサリンばら撒き事件で騒然としていた。俺は芸術ウピョピョン会「狼」というサークルにも入っていたが、その先輩の大久保孝啓さんからは「攝津はチンポと殺人の話しかしないキチガイだ」と畏怖されていた。俺は大学キャンパス内で「サリンばら撒きにも賛成!」と叫び、内ゲバ殺人の小噺で笑い転げ、早朝から深夜までキャンパスを彷徨しており、文学研究会の幹事長だった清水君などは俺の余りの無軌道ぶりに「10年後には攝津君は生きてないだろうな」と語っていた。が、清水君の予言は外れ、俺はこうして元気全開に生きている。が、勿論歳を取り、円くなったのは事実である。体型も丸くなったが(笑)、それのみならず言説も、テロリズムを称揚したり、人殺しをあざ笑うようなことはしなくなった。俺ももう33歳の中年なのである。若さ故の暴走はもうできない。

俺は子どもの頃から、去勢のイメージにどういうわけか惹かれ、古代ローマ皇帝のヘリオガバルスや、中国の宦官、ヨーロッパのカストラートなどに興味を持っていた。俺は他者を傷つけたい、去勢したいというサディスティックな衝動に悩まされていた。だが、精神科の薬を長期間服用し、性欲そのものがなくなるとともに、加虐的な衝動も消失していった。

そんなこんなするうちに、俺には性とは何かがさっぱり理解できなくなっていた。同性とも異性とも、年長とも年下とも付き合えず、その場限りの出会いすらなく、二丁目に飲みに行く金もなく、ただ単に貧乏で醜く太り、どうしようもない自分がここにいる。俺はこの状況に絶望すると共に戸惑った。俺にとって性は、消失した何かだった。消失したなら関わらなければいいのに? そうなのだが、どうしても関わってしまうのである。

俺は「典型的な」クィアでない自分をどう扱っていいか分からない。自分が何者で、何をしたいのかも理解できない。それは精神病の症状と、精神科の薬の副作用でもあるだろう。分かっているのは、俺が異常に太っていることと、醜く怠惰であり、魅力がないことである。俺は恥辱と劣等感に常に悩まされている。そしてそれを自ら打ち消すように、誇大な言説に終始する。平たくいえば法螺を吹く。

ともかくも俺は、理解できない自分の性に関して、それと向き合い、行動する。矛盾はありありとしている。二丁目に適応できていない俺が、どうして、二丁目の規制に反対する申し入れを東京都庁や石原に対して行うのか。コミュニティに受け入れられていない俺がどうして、クィアアクションを提起するのか。自分でも分からないのである。が、やりたい気持は十分にあるのだ。そこが謎なのである。

【未完】

  • いやぁ、せっちゃん、こじれてるね。
  • こじれてるよ。
  • だめをこじらしてるよ。
  • うん、そうだ。
  • 書いてないが大学2年の時にOCCUR=動くゲイとレズビアンの会に入り、2年後退会してるだろ?
  • その通り!
  • 馴染めなかったんだね。
  • 俺は当時からインディーズ系哲学者だったんで、概念の「政治的な」安易な使用に反対だった。
  • それは例の戦略的本質主義を巡る、新美広との議論だね?
  • そう。だけど当時は明晰に説明できなかった。いろんな人がいたよ。キース・ヴィンセントとか…。
  • 俺は同性と「恋愛」できるのか、したいのかもよく分からない。
  • 両親は高齢で保守的、逸脱には無理解……。
  • そう。早く結婚して孫の顔を見せて欲しいと思っているが、そんなことできるかよ(笑)。
  • できねえな。
  • できねえよ。やりたくもねえよ。俺はガキの頃から結婚なんて厭だったんだ。
  • 初志貫徹、ってやつですか。
  • そうかもしれねー。ともかく、信念は変えない。
  • そういうとこが、精神病的とか統合とか言われたりするんじゃないの?
  • かもしれんが、でもいいじゃん別に。んなこと言ってる連中は俺を実際に診察したわけでもないしね。
  • ともかくも、性はムズカシいということでいいかな?
  • それでおk。