あかね水曜日誌:2007年9月12日(水)/攝津正(あかね水曜当番)

津田沼パルコA館5Fの島村楽器で、今週末土曜から芸音で始まるウクレレ教室のため、ウクレレを購入、B館4Fの山野楽器でCDを購入し、あかねに向かう。18:00頃着く。トイレに行ったら、水が止まらない。どうしたものか。と思いつつ、ボビー・ティモンズ『ジス・ヒア』を聴く。うーんどうかな、あまり私の好みではないような。次いで、『アート・ペッパー・プラス・イレヴン』を掛けるが、これが予想以上に良かった。アート・ペッパーという人、これまでどこがいいのかよく分からなかったのだが、この演奏では躍動感溢れている。一発で好きになった。

そうこうするうちに、当番のゆっくすさんが現れる。お金を数えたり、作業を開始。しばらくすると、ナベサクさん(東大卒で、デカルトが卒論の、日本近代文学や演劇に詳しい人)が現れる。それで、今日の「ジャズを楽しむ夜」を始めることにした。

最初に掛けたのが、『バード・アンド・ディズ』。チャーリー・パーカーディジー・ガレスピーの共演だが、この顔ぶれにセロニアス・モンクが加わっているのは恐らくこの盤だけではないだろうか。ビバップのデフォルメを思う存分楽しんで貰う。モンクはビバップではないという議論があり、それには根拠があると思うが、ここでのモンクは彼なりにバップに接近しようとしたピアノを弾いており、それがとても良い。

次いで、モンクの『セロニアス・ヒムセルフ』を掛ける。と、にゃんこ先生とオーナーのようこさんが現れる。これは1957年の録音で、モンクの資質が全面開花している、「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」やコルトレーンも入った「モンクス・ムード」の演奏が素晴らしい、といった話をするうちに、近畿大勤務の浮浪思想家・Yousukeさんが現れる。Yousukeさんは阿部薫と共演したことがあるピアニストと知り合いだそうで、いいなあと思う。話の流れで、では次はコルトレーンを掛けましょうということになる。

次に選んだのはジョン・コルトレーンの『マイ・フェイヴァリット・シングス』。コルトレーンのリーダー作としてはこれしか持っていなかったのだが、マッコイ・タイナーの強靭なサポートとともに、物凄いチェンジで吹きまくるコルトレーンに脱帽。ここでF労の人が現れ、にゃんこ先生と何やら相談。

最後に掛けたのは、マイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』。昨日亡くなったジョー・ザヴィヌルも参加している。マイルスの静謐にして豊かな世界を堪能したところで、時間。終わり頃にチェリーさんが来店、いつも通り持ち込みで英語の勉強をしていた。みんなで閉店作業をして、帰途に就いた。