芸音の経営者として

来月の芸音音楽祭以降、母から引き継ぎ、私が芸音音楽アカデミーの代表、経営者になる。が、私は、芸音の経営状況に関して、シビアな見方を抱いている。

会員さんが亡くなったり、病気になったり、辞めたりして、4人も減った。月ごとの収入でいえば、40,000円以上ものマイナスになる。客観的にいって、これは極めてまずい状況だと言えるだろう。

お年寄り・高齢者中心の経営は難しいのではないか、とも考える。が、若い人達にどうやってアピールすればいいのか、分からない。流行りの音楽も知らないし、ポップスなどできない。これからどうやって糊口を凌げばいいのか、頭が痛い。

カラオケという発明は、超一流のミュージシャンはともかく、周辺・底辺層のミュージシャンにとっては壊滅的な結果をもたらした。演奏する場所、仕事がなくなってしまったのだ。また、客=消費者の嗜好も変化した。他人の演奏を聴きたいという客から、自分が歌いたいという客へと変わった。今の若い人達は、例えばカラオケボックスで音楽を楽しむだろう。芸音、Cafe LETSのような場所は、彼・彼女らには不要なのである。生で良い演奏を聴きたいなどとは、彼・彼女らは思わないのだから。

だが、だとすれば、私の音楽教室なりカフェの未来は暗い。一体どうすればいいのか、全く分からない。