ベーシックインカムとLETS

以下、grassrootsのML宛ての投稿の転載です。

ベーシックインカムLETSのどちらがラディカルか。長期的視点からみればLETSですが、目の前の課題という点からみればベーシックインカムです。何しろ無条件で現金を支給する、という発想なわけですから。

そして、お金がないという理由で、多くの人が生活困窮や自殺に追いやられている今の現状を見れば、「長期的」にのみ考えるというのはアクチュアリティを欠いている、と言わざるを得ないと思う。だからわれわれは、LETSなりを志向しつつ、同時にベーシックインカム、及びベーシックインカム的なものを追求していかねばならない、と思います。

ベーシックインカム的なものを追求するとは具体的にどういうことかというと、生活保護障害年金の支給に関して敷居を下げるよう行政なりに働き掛けることです。北九州市生活保護水際作戦などの違法・脱法な行為を厳しく批判し、憲法も保障する生存権を勝ち取っていかねばならず、その過程では野宿者や野宿者に近い層(例えば、漫画喫茶で暮らす若者達)と連帯・協働していく必要があります。

生保や年金の条件は厳しいものがあります。が、われわれは生存のための賃金を絶対に獲得するという意気込みでこの問題に臨む必要があります。雨宮さんの近著の題名にあるように、『生きさせろ!』という声を政府に、行政に突きつけていく必要があるのです。