永易至文氏宛ての公開書簡

http://barairo.net/works/index.php?p=72
上記ブログを拝読しましたが、永易さん、貴方は端的に「精神病」者に対して差別的であり、そのことに自覚がないか開き直っているだけです。社会運動に携わる人が精神病/神経症/人格障害等々を抱えているといったことはままあることでしょう。貴方が言うように、コミュニティや運動で混乱が起きるかもしれません。しかし、問題はことを精神病である/ないに関わらず公正に判断していくということです。そして、民主主義を貫くこと。貴方の言う「おとなの知恵」は結局のところ、排除の論理以外のものではないのです。僕は貴方の主張に、全面的に反対します。

本件について、こちらにコメントしたものを貼り付けます。

永易さんとは15年ほど前、OCCUR(動くゲイとレズビアンの会)でご一緒したことがありますね。どうもお久しぶりです。

コメントを拝読しましたが、端的に言って貴方は「精神病」者に対して差別的であり、そのことに自覚がないか開き直っています。貴方の主張は、要するに厄介者は組織やコミュニティに来るな、ということでしかないでしょう。僕は確かに、いろいろと精神(病)的に問題を抱えていることは否定しませんが、だからといって誰に遠慮する必要も感じていません。また、僕が責任をもって活動を継続している人物であることは、数多い友人や活動家らから証言を得られるはずです。おまえは「メンタル的」に不安がある、だから信用ならない、という貴方の言説にはまるで根拠がないのです。

確かに僕は、例えば NAMにおいて、多くの紛争を経験しくぐり抜けてきました。そしてそのことをホームページやブログなどで常に公開しています。僕が重視するのは、ひびのさんがいう「オープン・ミックス・パブリック」という理念にコミットすることを通じて、個別的な体験を普遍化することです。そうした過程を通じて、単に個別的・特殊的でしかない不幸な体験が、社会運動というパブリックなものに関わる課題として浮かび上がってくることでしょう。僕は今、そうした作業に関わっています。