平和主義の理念

<平和主義の理念>
「新しい憲法の話し」より

今やっと戦争が終わりました。2度とこんな恐ろしい、悲しい思いをしたくないと思いませんか?
そこで今度の憲法では、日本の国が決して2度と戦争をしないように、2つの事を決めました。

その一つは、兵隊も軍隊も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、一切持たないとと言う事です。これから先日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄と言いいます。「放棄」とは「捨ててしまう」と言うことです。

しかし、みなさんは、決して心細く思うことはありません。日本は正しいことを、他の国より先に行ったのです。
世の中に正しいことくらい強いものはありません。

もう1つは、よその国との争いことが起こった時、決して戦争によって、相手を負かして、自分の言い分を通そうとしないということを決めたのです。
穏やかに相談をして、決まりを付けようと言うのです。
何故ならば、戦をしかけることは、結局、自分の国を滅ぼすようなはめになるからです。
また、戦争とまではゆかずとも、国の力で、相手を脅すようなことは、一切しないことに決めたのです。
これを戦争の放棄と言うのです。

そして、よその国と仲良くして、世界中の国が、よい友達になってくれるようにすれば、日本の国は栄えてゆけるのです。