国会・永田町行動 第一日目

私は気違いである。精神病院・爽風会佐々木病院に朝7時に起きてバスで行って──ちなみに前夜寝たのは4時だから3時間しか寝てない──、主治医のH先生に診ていただいた。今日は混んでいるらしく、余り対話する時間がなかった。診察後、デイケアでジャズピアノや津軽三味線のライブを、勿論無料でやりたいという話をした。デイケアの職員と相談することになった。

その後、母と二人で船橋に出て、地域生活支援センター・オアシスに行き、ジャズピアノや津軽三味線のライブを月1くらいでさせて欲しいという話をした。(それにしても私にはタダの「仕事」しかないのが悲しい。自分が好きなことをやっているのだからそれで満足すべきかもしれないが、収入がないのは辛い。絶望的に金がなく、超絶的に元気全開だ。私は狂っているのか? 仮に狂っているとしても、それで調子が良く、愉しいなら、それでいいではないか! GO! GO!)

次に船橋市女性センターというところに行き、Queers Associationの会合で使えるかどうかなどを所長さんと話し合う。それから、近くのラーメン屋に入ったら、これが滅茶苦茶旨かった。旨いラーメンは都内にしかないのかと思っていたけれど、千葉県にも結構美味しいラーメン屋さんがあると発見。

母と別れ、竹橋にあるみどりのテーブルの事務所へ。みどりのテーブルの共同代表の小林一朗さん──旧知の仲だ──と久しぶりにお会いし、対話する。即座にみどりのテーブルへの参加を決め、会費をお支払いする。

続いて、国会議事堂前に移動。参議院議員会館、衆議院第一・第二議員会館を回り、議員さんの秘書さんに憲法を守って欲しいと訴えて歩く。福島みずほ事務所の秘書さんはけんもほろろな対応だったが──有権者がわざわざ交通費を使って会いに来ているのだから、その態度はないだろ? と思ったが──、辻本清美さんの秘書さんは親切に憲法委員会の議員名簿をくれた。民主党が乗るか乗らないかが改憲──そのとっかかりは国民投票法案──されてしまうかどうかの分かれ目だから、民主党の議員さんを集中的に回り、護憲を訴えて回る。

すると、夕方6時を回っていた。政党の事務所にも行こうと思い、まず社民党の事務所に行ったが、おじいさんが一人だけいて、「明日9時以降、電話してから来て」とけんもほろろな対応。続いて、民主党の事務所に行くが、こちらは丁寧に私の話を聞いてくれた。改憲如何は民主党さんの意思次第だということ、平和憲法を守って欲しいことなどを訴えた。民主党の事務所の人は、憲法が「不磨の大典」だとは考えないが、自民党が提案しているような復古的な改憲には反対だと言ってくれた。民主党が乗ることはまずないだろうとのことで、ひとまずは安心というところか。だが、気を緩めず、明日以降も国会・永田町行動に取り組んでいきたい。明日以降は東京に来た関組長と連絡を取り合う予定でいる。もし都合つく方がいらしたら、是非連絡と参加を! 政治は変えられる、もし貴方が望むのなら。

帰りにふと思いついて津田沼のパルコに寄り、ジャズのCDを買い込む。名盤が沢山あり、目が眩む思いがした。そして、パルコの中にあった、ミュージック・サロンというのの募集を見て、辛くなった。音大・芸大出の人達が音楽教室をやっているのだ。それを見て、私は何の経歴も権威もなくて、ゴミみたいな存在だと悲しくなった。だが、それは一瞬の気の迷いだと思い切ることにした。私は私で、限界はあるし二流三流かもしれないが、精一杯生きて表現している。自分の限界内で一所懸命やる以外ないじゃないか。自分にどんな才能があるかなんて、自分では分からないのだし。すぐ金にならなくても、焦らなくていい、と自分で自分に言い聞かせる。神の如くにマイペース、と。マイペースを貫くのはそれはそれで才能だ。つい他人の目を気にしたり、ペースが乱れることはよくある。私もそうだ。他人と自分を比較して、自分は駄目だとか劣っていると思ったりする。けれど、そんなことは本当は必要ないのだ。自分は自分であればいいのであって、着実に勉強し愉しみながらゆっくり成長していけばいいのだ。私の音楽は、私だけのもの。技術はどうあれ、私以外の人に私の歌は弾けない。そうとでも思わないと、やってられない!