Q-hiveから再入会拒否の通知

Q-hiveから地域通貨Qへの再入会拒否の通知があった。理由は、私の反省が言葉だけで信頼できない、とか、動揺するたびに立場をころころ変えてきた私を信頼できない、とかいうものだった。

QやQ-hiveに対して、誹謗中傷めいた非難を繰り返したのは事実なので、それを否定しはしない。謝罪したが、不十分だと言われれば、そうかと思うしかない。言葉ではなく行為において償って欲しい、地域通貨運動への責任を身をもって取って欲しい、と言われれば、確かにその通りと思う。

が、私は以前のように動揺的・情緒不安定ではない。加齢とともに、精神病を克服し、冷静さを獲得したと感じている。認識や評価に関しても、冷徹さを貫徹できると思う。換言すれば、私は以前と違って、自分の言動に責任が取れる主体なのである。

私は地域通貨を〈共〉を構成するものとして評価するが、それが資本主義経済を揚棄するか否かについては、「予言」はできないと考えている。地域通貨が可能にすること(技能交換等)と地域通貨ではできないことをはっきりさせるべきだと考えている。現在私がQを推奨するとしても、それは、Qへの誤った幻想や過大評価、主張のぶれによるものではなく、LETSを単なる市場的交換の手段としてではなく文化的メディアとして捉える西部忠の議論への一定の冷静な評価に基くものである。

文化的メディアの創出という点では、multi-LETSそれ自体というよりも、ブログ、SNSWIKIなどがそれを実現している。ただ、それは影の労働に留まっている。それに対して支払うのに、ネットコミュニティ通貨は役に立つのではないか、と見込んでいる。

例えば、私の知人の文芸批評家達が試みている「メルマガ共同体」構想がある。文芸誌などが廃れていく状況を見越して、自分達で言説を発信する回路を独自に創ろうというものである。それは評価できると思うが、ネットで課金するのが困難という壁にぶち当たることは間違いない(ネット上の情報は無料という通念が行き渡っているため)。その時、円なら払わないがQなら払うという人達がいるはずだと思う。そういうケースに、Qは有用であると考えている。

ともあれ、Q-hiveが私を拒否するのだから、これ以上かれらと関わりを持つことはできない。私は私自身で、自前の地域通貨、より広くいえば〈共〉を創出するメディアを創っていきたいと思う。