胸の痛み

2006/5/22【胸の痛み】
昨日は私の誕生日だった。芸音ホールとしても収入がそれなりにあがり、目出度いといえば目出度いのだが、終日胸と肩が痛かった。一昨日鎌田哲哉さんがいらしたことからくる緊張やプレッシャーのせいもあるだろう。私は鎌田さんの批評をまともに読んだことがないのに(Q-NAM問題に関する論考を除く)、権威ある人として受け止めているのである。これは事大主義ないし権威主義ではないか。そうかもしれない。

寄贈された『重力』に掲載されている鎌田さんの批評(小林秀雄ドストエフスキー・ノートを論じたもの)を読もうとして、余りの難解さに音を上げた。そもそも、小林秀雄ドストエフスキーを読んでいない(全く読んでいないわけではないにせよ、精読したわけではない)。『LEFT ALONE 構想と批判』にある「すが秀実は探している」もそうだが、極めて抽象的な明晰さに達していると思うが、読む者にもそれなりの緊張を強いられるといった感じである。