【解説】

1)mixiで1月1日に起きた事。

本文中にもあるように、「早稲田大学」コミュニティ(メンバー数6671人、http://mixi.jp/view_community.pl?id=235 )で1月1日に問題提起したところ、多数のメンバー(早稲田大学の現役学生やOB・OGと思われる)から滅茶苦茶に叩かれ、誹謗中傷を受け、放逐されました(管理人からの提案を私が受け入れるかたちでトピックを削除したのですが、実質的には「追い出された」と言ってよいでしょう)。政治や運動に関心のない大多数の早稲田大学の学生や早稲田大学出身の社会人(OB・OG)の反応はこんなものか、と冷ややかに受け止めるとともに、やはり憤怒は残りました。喩えて言えば、ビラを撒きに行ったが一枚も受け取って貰えなかった、それどころか追い出されさえした、というような気分です。

公安の発言も引用していますが、早稲田大学(に限らないのかもしれませんが)で起きているのは危機的な状況だと思います。セクト革マル派)とノンセクトの差異よりも、左翼=(学生)運動と運動に無関心・敵対的な学生たち(「一般学生」などと呼ばれている)の差異(乖離)のほうが大きくなり、それが決定的なところにきているのではないか、と推測します。「早稲田大学」コミュニティの参加者たちは、その大多数が、運動に無関心か運動を「迷惑」と受け止める人たちであった、そして形式的な合法性(それすら疑わしいが)に立て篭もって、当局の処置や警察権力の導入をあからさまに正当化する論陣を張ったのです。

そして逮捕を不当だとしてあくまでそれに反対したのは私一人でした。(単にビラをまいただけでの逮捕は行き過ぎではないか、というようなことを言ってくれる人は若干名いましたが。)事前に大学当局からビラまきの「許可」を取っていなかったならば、早稲田大学の学生でなかったならば(学外者であったならば)などと理屈をつけて、逮捕は「当然」だとまで言い切った人が何人もいたのです。自分と異質な者であれば排除されても、警察権力に逮捕されても構わない、むしろそうされるべきだ、というようなあからさまに内向き・利己的で独善的な意見が次々に表明されるのを見て、私は、これが早稲田大学の現役学生や出身者の現実の姿を反映するものであるならば、
深い失望と落胆、そして強い怒りを覚えざるを得ませんでした。

2)公安の発言について。

そのソースは、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=70160596&owner_id=298803
にある、

「某公安の人と話していたら、
「早稲田は一掃されましたな」
と言ってました。」

というものです。確かに新学館闘争以後、早稲田大学の(学生)運動は、何年にも及んだ早稲田祭中止やサークルスペースの剥奪、あからさまな学生分断の工作などによって、「一掃」されつつあるのかもしれません。しかし、私は、公安によるそのような勝利宣言ともとれる発言に不快感を持ちます。もう大学を離れた者であるがゆえに、直接大学の状況に介入することは難しいのですが、(学生)運動の再建と自由な自治空間の再創出を全面的に支援したいと思います。

3)2ちゃんねるの発言について

そのソースは、例えば(私が見つけることのできた範囲では)、
http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/philo/1130276006/l50
にある、

「今日の夜あたりから名前のるヤツは皆様子見てたんだよ」

というような発言などです。匿名の安全な場所から、署名活動を揶揄したり冷笑する姿勢には、怒りを禁じえません。このような卑劣な発言に負けず、今後もどんどん署名されることを希望します。


攝津正