『ミシェル・フーコー』(新評論)から

「政治が19世紀から現に存在しているのは、フランス革命があったからです」。(中略)「わたしたちはおそらく政治の終末を日々生きているのです。政治が、実際に起こった革命によって拓かれた分野だということはまちがいなく、しかも、革命の問題が先に述べたような用語ではもはや措定しえないのですから、こうなった以上、政治は消え失せる危険にさらされています。」これは新評論から刊行された『ミシェル・フーコー 1926-1984 権力・知・歴史』に収められた「セックスと権力」におけるフーコーの発言である。聞き手は新哲学派のベルナール=アンリ・レヴィ。翻訳は桑田禮彰・福井憲彦山本哲士。66-67ページ。1977年のインタビューです。