2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

断片的省察-6

『意味の論理学』は、現象学(フッサール)、分析哲学(フレーゲ、ラッセル)、精神分析(フロイト、クライン)を批判的に検討して意味と無意味の戯れからの表層(表面)の静的/動的発生を問うた最も難解な著作である。ここでドゥルーズが言う意味sensという…

断片的省察-5

NAMについて今日も考えたが、NAM会員が実効的な対抗運動をいまだ生み出し得ていないことが問題的であると考えるようになった。いろいろな模索はあった。NAM解散後の「自由放送」プロジェクト立ち上げなど、その一例である。しかし、残念なことに、実りはなか…

断片的省察-4

ドゥルーズ=ガタリの『哲学とは何か』の哲学、科学、芸術の規定が極めて伝統的・古典的なものだ、という問題がある。哲学は概念に、科学は関数に、芸術は知覚対象に送り返される。数学的自然学でない科学性や、伝統的な芸術の枠内に収まらない芸術(例えば…

金廣さんのお別れ会

ドゥルーズ=ガタリが『哲学とは何か』で、科学の本質を関数functionに求めたことは自明事のように見えて、そうではない。私達はマルクス、フロイト、フッサール以来、デカルト以後の数学的自然学以外の科学性(学問性)というものを知っている。歴史や経済…

断片的省察-3

フロイトはどこかで、生物学的(解剖学的)差異ないし体質は「宿命」である、という意味のことを言っている。これは男性と女性が決定的に異なっているという意見の表明なのだが、私はフロイトに反対である。私は「身体こそが問題だ」(J.バトラー)とは思わ…

断片的省察-2

NAMの問題と強引に結びつけていえば、ヒュームやウィトゲンシュタインが言うような「習慣」の力で日常的に遂行・反復されている交換(言葉を用いた会話という交換、性という「交通」の交換、市場における商品交換)を異化するといったことである。自明な交換…

美と公共性

友人とお話ししていて、次のようなことを考えた。 性を巡る私達の思考は、性的指向を性的「嗜好」に、つまりは趣味や好みの問題に還元する傾向がある。しかもそれは、不一致や不同意が前提されねばならないような領域である。自明事は何一つない。相手の性別…

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断片的省察-1

NAMについては、それを経済/政治/文化の側面から把握することができる。先ず経済的にいえば、NAMの原理は「交換の形而上学」である。「交換」という概念を最も一般的なものと解することによって、それは人間のあらゆる営みを包含するものと理解される。次に…

レズビアン&ゲイパレード

友達と連れ立ってレズビアン&ゲイパレードに参加した。激しい雷雨に見舞われ、これは参ったと思ったが、待っていると止んできた。歩いたが、音量規制?が掛かっているらしく、どこか消化不良というか欲求不満な感じを覚えていると、サウンドカーと共に歌手…

知らないと損するパート・アルバイトの労働法

●日時:8/30(水)19:00-23:00●場所:交流イベントスペースあかね (地下鉄東西線早稲田駅下車、徒歩3分) http://akane.e-city.tv/ 03−5292−1877●講師:酒井和子さん【講師自己紹介】 1947年、福井県生まれ。市民団体「ぐるーぷ赤かぶ」や「赤か…

フロイトへの疑義

フロイトも最近再読したが、かれの概念化には疑義がある。性に関する決定論(解剖学的差異や体質などは「宿命」である、等々)は少しも「科学的」でも何でもない、と思う。フロイトが科学的だとは私は思わない。少なくとも、数学的自然学にも現象学的に基礎…

ユング派を読む。

1)一拍置いて。 2)神の如くにマイペース。 3)脱力。 4)頑張らない、諦めない。 決して無理せず、自然に治癒過程に入っていくことを心に置く。いろいろなこと、食事や読書や音楽などを愉しみながら、日々を暮らす。 昨日は、ユング派の本を読んだりした。河合…

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今日は通院日。

今日は二週間に一度の通院日。この間起きたこと、したこと、感じたことをプリントアウトして持参する。 診察後、カラオケ会員の方が開業した高根公団のうどん屋長兵衛に行く。美味しいうどんを食べる。幾つかのアイディアを思いつく。一つは、歌と三味線をや…

UA×菊地成孔を聴いてきた!

前半、アルバム『cure jazz』収録の曲(虹の彼方に、チュニジアの夜等)が続くが、後半、アルバム未収録の曲をたっぷり楽しめた。個人的には賑やかな曲よりも、静謐な悲しみを昇華・結晶化させたとでも言えそうな曲のほうに惹かれた。初めて生で観た・聴いた…

UA×菊地成孔を聴きに行く。

UAのライブに初めて行く。とても楽しみ。台風がどうなるかだけ、心配。酷い雨にならないといいな…。 『cure jazz』を聴きながら、日比谷公会堂に向かうつもり。音楽って最高! 素敵です。

おまけ

以下は、私が院生時代に作っていた、ガタリについてのファンサイト(笑)。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/9498/guattari.html ガタリがわれわれに語っていたのは、西洋では新しいものではないかと私には思える。それは存在論的な責任という…

素晴らしいグレン・グールド。

ガタリ(『精神と記号』)を少し読み返すが、さっぱり分からなかった(笑)。ガタリってやっぱトンデモなのだろうか?(もちろん、もちろん!)にしても科学史家のスタンジェールがガタリを支持しているのはどうしてか、という疑問が残るね。 スキゾ分析家、…

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RAM CATALOG━━対抗的百科全書の創出へ向けて

「RAM CATALOG」 http://park.geocities.jp/ram_catalog/ RAM CATALOG━━対抗的百科全書の創出へ向けて RAM CATALOG=対抗的百科全書の創出を目指すプロジェクトは、一般化・全面化された解放のプログラムです。生を労働形態から解放し、物や出来事、行為を商…

アラブの魅力と壊されゆくイラク

●日時:8/16(水)19:00-23:00●場所:交流イベントスペースあかね (地下鉄東西線早稲田駅下車、徒歩3分) http://akane.e-city.tv/ 03−5292−1877●講師:高瀬香緒里さん・自己紹介 1978年、京都生まれ。同志社大学文学部哲学及び倫理学専攻卒業。…

悪夢にうなされる

昨日、プレカリ@アキバデモ、一人の逮捕者も出さず貫徹。一応、成功と言って良いと思う。 http://list.jca.apc.org/public/aml/2006-August/008193.html 仲間達と東京に泊まり、物凄く疲れていて、酷い悪夢にうなされた。それは、私が気が狂う夢だった。余り…

マル発見の喜び&加齢による寛解?

マル・ウォルドロンをCDウォークマン(地域通貨レインボーリングで手に入れた)で聴き、モンクとは全く違うシンプルで美しい独自の世界を発見し、驚嘆。喜びで一杯になる。 少し前まで、被害妄想、対人恐怖、希死念慮、アルコール依存(酒乱)があったが、加…

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